レストラン クレール

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新鮮な魚介が獲れると聞くと、生で、刺身で食べたいとついつい思ってしまうものだが、魚をよく知る人に言わせると、さっと火を通し調理することで、魚の持つ深い味わいが引き出され、よりおいしくいただけるという。フレンチをベースにした欧風料理を提供する「レストラン クレール」は、そんな魚料理の幸せな世界を教えてくれる。

まずは素材の話からしよう。オーナーシェフ・渡辺さんの奥様、容子さんのご実家は鮮魚店。毎日、朝市におもむき、仲買人として魚を安く仕入れてくるのは容子さんの仕事だ。ご夫婦ともに生まれも育ちも熱海。まさに庭といっても過言ではないような相模湾でとれる地魚について知り尽くしているだけに、魚を見る目は確か。ほかの飲食店からも仕入れをまかされているほどだ。

こうして仕入れてきたとびきりの魚介を、おいしい料理に仕上げるのはご主人である渡辺シェフの仕事。クレールでは、朝獲れた白身魚を好みの調理法で食べさせてくれるのだが、ムニエル、フライ、赤ワインソース、熱海湾かにソースなど、迷うほどにバリエーションが豊か。その中でも1番人気はニンニクとトマトの風味が効いた「プロヴァンス風」(写真は2,000円のランチBコース/メインの白身魚のプロヴァンス風とスープ、パン、コーヒー。粉をつけてカリッとソテーした白身魚の食感もすばらしい。料理の上でシェフが特に気をつけているのは火の入れ加減。とにかく入れすぎないことだという。

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レモンバターソース、ソテープロヴァンス風、ポワレ肝入り赤ワインソースの3種類からセレクトできる「活アワビのステーキ」はランチコースで5,500円から、ディナーコースで6,300円。9月からは伊勢エビづくしのコースが5,775円で提供される。こんなお値段でアワビや伊勢エビが食べられるのも、奥様の仕入れの技があってこそだ。

「よく、魚のことばかりほめられるんだけど、僕、肉料理も得意なんだよね」とぼつりとつぶやいたシェフ。実は店を開く前は、熱海の老舗洋食店「スコット」で7年間腕を磨いてきた。ビーフシチューやハンバーグなど、確かにおいしそうなメニューが並ぶ。

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最後になったが、店の雰囲気はとてもアットフォーム。厨房では渡辺シェフが息子さんと腕をふるい、サービス担当の容子さんが元気に店内を盛り上げる。心にポッと灯がともるような家庭的なビストロだ。

レストラン クレール
静岡県熱海市渚町1-1
0557-81-8467
11: 30-15:00(L.O.14:00)、17:30-21:00(L.O.20:00)
月曜休み
http://www.atami-clair.jp/

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