熱海のイベントを楽しむ

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迫力ある花火が、すばらしい音響効果のなか眺められると大好評の「熱海会場花火大会」(写真上)。夏だけではなく通年で行われるようになったことは、とても斬新な発想だ。1月中旬から3月中旬にかけて熱海梅園(写真下)で行われる「熱海梅園梅まつり」を皮切りに、さまざまなイベントが熱海では行われている。

市の観光再生策の中でも「熱海の魅力作り」として、イベント内容の見直しや、市民や民間企業主体のイベントへも支援を充実させることで、四季を通じてにぎわいのある街づくりをめざしている。

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ここでは、代表的なイベントをいくつか紹介しよう。

<熱海梅園梅まつり>1月中旬から3月中旬
園内の730本の梅が早咲きから遅咲きと順番に開花していくので、祭りの期間中は十分に花を楽しむことができる

<熱海城桜まつり>3月下旬から4月上旬
花見の名所として知られる熱海城で行われる桜祭り。会場にはソメイヨシノを中心に約200本の桜が咲き乱れ、各種出店やカラオケで大変賑やか。夜桜のライトアップも行われる

<初島ところてんまつり>5月1日から5日
地元特産の天草で作るところてんの実演販売、サザエのつぼ焼き、岩ノリなど海産物の即売会が行われ、期間中毎年約1万人が訪れる

<こがし祭り山車コンクール>7月15日から16日
来宮(きのみや)神社例大祭の一環として行われる。祭りの主役は各町内から出る伝統の木彫り山車、アイディアを駆使した装飾山車や神輿が夜の町を練り歩く

<アロハフェスティバル>8月1日から4日
ビールやおつまみなど、各種模擬店が建ち並び、毎年大人気のイベント。ステージでは歌謡ショー、バンド演奏、よさこい踊りなど、多彩な催しが予定される

<湯汲み道中・献湯祭>10月上旬
熱海駅前の間欠泉苑地で湯汲み神事を行い、熱海芸者衆や有志が扮した巫女が湯おけを持ち、献湯御輿は若衆たちが担ぎ、これを守護する裃姿の道中奉行、稚児行列などが市中心街をパレードし湯前神社まで行列する

<熱海梅園もみじまつり>11月中旬から12月中旬
日本一遅い紅葉を楽しめる熱海梅園にて開催。園内にはイロハモミジ360本をはじめ、ムサシノ、イチジョウなどのカエデ類があり、人々の目を楽しませる

今、熱海が再び熱い

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古来より湯治場として、また政治家や文人墨客の保養の場として栄えてきた熱海。大正14年の国鉄の開通、昭和9年の丹那トンネル開通を契機に、温泉地として大きく発展をとげてきた。ところがバブルが崩壊。大規模旅館のあいつぐ閉鎖もあり、観光地として活気を失ってきていた熱海が、ここ数年復活の兆しを見せている。

紺碧の相模湾、豊かな森、そして国内有数の湧出量を誇る温泉に、温暖な気候。もともとある熱海の魅力に加え、都心から新幹線で50分という近さもあって、旅館の跡地にはマンションが多く建設。都会と熱海を行き来する二地域居住の人たちや、老後の住処とする人が多くなり、訪れる人が増えだしたのだ。

06年9月に就任した、齊藤市長。「歩いて楽しい観光地づくり」そして「住みたくなる街づくり」を基本政策にかかげた。観光業の振興策としては、効果的な観光施策について調査・検討することを目的とする、市長直轄の「観光戦略室」を設置。併せて市長を座長とする「観光戦略会議」を設けた。その中で目指すべき姿を「進化するリゾート都市・熱海」と定め、観光プロモーションの推進、快適な滞在環境の整備、外国人観光客の誘致や、受け入れ体制の整備、熱海の魅力作りの4点について力を入れている。

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その中でも「熱海の魅力作り」については、観光資源の開発という視点もあるが、それ以前に「観光とまちづくりは切りはなせないもの」として、市民と同様に観光客の立場にたって都市整備をすすめ、まちづくりをしていくことを構想としてまとめている。

加えて、温泉を核にしたまちづくりとして熱海七湯周辺の整備や、外湯施設の整備、ウォーターフロントの整備が早急に進められている。親水公園は現在、第2工区まで工事が終わり、残るは瑞穂橋の南側の第3工区のみ。波形のテラスのデザインはそのままに、車いすの人のためのスロープをつけたユニバーサルデザインを推進している。

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すし処 美旨

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2日に1度、大将の三浦新二さんは早起きをして、築地市場へと足を運ぶ。もちろん熱海にも周りの町にも市場はあるのだが、いろいろまわって試してみた結
果、築地になったそうだ。理由をたずねると「安いし、確実にいいものがそろう」からと、きわめてシンプルな答えがかえってきた。ここ「すし処 美旨」には、地元の熱海の人よりも、東京からわざわざ通ってくる客のほうが多いという。熱海のすし職人が東京へ仕入れにいき、東京の客が熱海へ食べにやってくる。どこかちぐはぐのように思える事実には、単純明快な答えが隠されている。すべては「おいしさ」のため、なのだ。

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すし職人になって40年以上。三浦さんは大阪で修行、その後、兄が営む福岡のすし店で腕を磨き、平成4年に、奥様のご両親が住む熱海で店を持った。若いときは味に対していろいろと試行錯誤はしたものの、今では奇をてらわず、いかにすしの中で素材の力をひきだせるかを追求する日々だという。そのためにも、仕入れには力が入る。

「いいものを見るとつい買っちゃうんで、かみさんによく怒られちゃうんだよね」

とはにかみながら見せてくれたのは、幻とも称される貴重な淡路島・由良のウニ。握って塩を少しのせてくれた。口に入れると強い甘み、クセがなくすっきりとした旨味とともに、あっという間になくなってしまった。伊豆産の岩がきはおどろくほどミルキー。秋に登場するあん肝は軽く火を入れておつまみや握りに。とろけるような食感が絶品だ。

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にぎりは5,250円、おまかせコースは旬のにぎりに酒肴、季節のお造りがついて10,500円、12,600円、15,750円。料金が決まっているので、初めても安心して食べにいくことができるだろう。大企業のトップや、世界的な陶芸家まで常連に持ちながらも、とても気さくでやさしい三浦さん。その人柄に魅力を感じる人も多いに違いない。

すし処 美旨
静岡県熱海市昭和町13-1
0557-82-5469
12:00-14:00、17:00-22:00(L.O.)
月曜休み

レストラン クレール

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新鮮な魚介が獲れると聞くと、生で、刺身で食べたいとついつい思ってしまうものだが、魚をよく知る人に言わせると、さっと火を通し調理することで、魚の持つ深い味わいが引き出され、よりおいしくいただけるという。フレンチをベースにした欧風料理を提供する「レストラン クレール」は、そんな魚料理の幸せな世界を教えてくれる。

まずは素材の話からしよう。オーナーシェフ・渡辺さんの奥様、容子さんのご実家は鮮魚店。毎日、朝市におもむき、仲買人として魚を安く仕入れてくるのは容子さんの仕事だ。ご夫婦ともに生まれも育ちも熱海。まさに庭といっても過言ではないような相模湾でとれる地魚について知り尽くしているだけに、魚を見る目は確か。ほかの飲食店からも仕入れをまかされているほどだ。

こうして仕入れてきたとびきりの魚介を、おいしい料理に仕上げるのはご主人である渡辺シェフの仕事。クレールでは、朝獲れた白身魚を好みの調理法で食べさせてくれるのだが、ムニエル、フライ、赤ワインソース、熱海湾かにソースなど、迷うほどにバリエーションが豊か。その中でも1番人気はニンニクとトマトの風味が効いた「プロヴァンス風」(写真は2,000円のランチBコース/メインの白身魚のプロヴァンス風とスープ、パン、コーヒー。粉をつけてカリッとソテーした白身魚の食感もすばらしい。料理の上でシェフが特に気をつけているのは火の入れ加減。とにかく入れすぎないことだという。

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レモンバターソース、ソテープロヴァンス風、ポワレ肝入り赤ワインソースの3種類からセレクトできる「活アワビのステーキ」はランチコースで5,500円から、ディナーコースで6,300円。9月からは伊勢エビづくしのコースが5,775円で提供される。こんなお値段でアワビや伊勢エビが食べられるのも、奥様の仕入れの技があってこそだ。

「よく、魚のことばかりほめられるんだけど、僕、肉料理も得意なんだよね」とぼつりとつぶやいたシェフ。実は店を開く前は、熱海の老舗洋食店「スコット」で7年間腕を磨いてきた。ビーフシチューやハンバーグなど、確かにおいしそうなメニューが並ぶ。

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最後になったが、店の雰囲気はとてもアットフォーム。厨房では渡辺シェフが息子さんと腕をふるい、サービス担当の容子さんが元気に店内を盛り上げる。心にポッと灯がともるような家庭的なビストロだ。

レストラン クレール
静岡県熱海市渚町1-1
0557-81-8467
11: 30-15:00(L.O.14:00)、17:30-21:00(L.O.20:00)
月曜休み
http://www.atami-clair.jp/

海幸楽膳 釜つる

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江戸時代から続く、ひもの店「釜つる」。昔ながらの製法で頑固に取り組んできた老舗が、平成2年に開いた和食処が「海幸楽膳 釜つる」。新鮮な地の魚や自慢の料理を食べさせてくれる。

店があるのは、国道135号線にある熱海七湯のひとつ「河原湯」から1本入った、静かな小道。カウンター12席、座敷9席の小体な店は、開店と同時にどんどんお客がやってくる。行列ができることもしばしばだ。一部、予約席も設けているので、確実に入りたいときは事前に問い合わせてみよう。

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昼は、釜つる自慢の特上ひものが2枚ついてくる「ひもの定食」(2,100円)のほか、刺身定食、煮魚定食、焼魚定食とメニューが充実。中でも人気が高いのはどんぶりもので、一番よく出るのは「五代目丼(三色丼)」(2,100円)(写真上)。岩のりの風味も豊かな「あじのたたき丼」、生わさびが添えられた「桜えびの釜揚げ丼」、そして「あじのひもの丼」と、小さな3つのどんぶりに加え、みそ汁、お新香がついてくる。「伊豆金丼(三色丼)」は、金目鯛の煮魚の丼とひものの丼、しらすの釜揚げ丼にみそ汁、お新香がついて2,100円。「せっかくだから、いろんなものを食べてみたい」という気持ちを満たしてくれる。

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夜は昼のご飯ものに、お酒が進みそうなメニューが加わる。金目鯛の刺身(1,260円)、サザエの磯焼き(1,260円)のほか、1品で420円、3品頼むと1,050円になってお得な小付けには、しらすおろし和え、桜えびおろし和え、イカの塩辛、とこぶしなどうれしい酒肴がずらり。カウンターで親方と話をしながら、旬のとっておきを出してもらおう。

海幸楽膳 釜つる
静岡県熱海市銀座町10-11
0557-85-1755
11:30-14:30(L.O.14:00)、17:30-21:30(L.O.21:00)
毎週水曜日、第3木曜日休み ※1日が木曜日の場合、第4木曜日休み
http://www.kamaturu.co.jp/

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